寒くなり、散歩などをされている方もいらっしゃると思いますが、胸が痛くなったり苦しくなったりしませんか。
胸痛が出現する病気はいろいろあります。まずは心筋梗塞、狭心症や大動脈解離です。
心筋梗塞や大動脈解離は、命の危険のある病気で緊急性が高いです。動けなくなるほどの胸痛があれば、すぐに救急車を呼んでください。
階段の上り下りや散歩などで胸痛があり、休むとおさまる場合は狭心症の可能性があります。心電図などの検査が必要になりますので、御相談ください。
また、心臓弁膜症が進行すると胸痛が出現することがあります。レントゲン、心電図、心エコーが必要になります。当院では迅速に心エコーなどの検査に対応しておりますので、安心して御相談ください。
胸痛などがなくても、足が浮腫んできたりしたら心臓疾患の可能性があり、検査が必要ですので御遠慮なく来院してください。
肺疾患でも胸痛や息苦しさが出ます。肺に穴が開く気胸、慢性閉塞性肺疾患(タバコなどが原因)、喘息、肺塞栓(肺の血管が詰まる病気)などが代表的な疾患です。特に肺塞栓は緊急性が高いので、すぐに来院してください。
消化管の病気でも胸痛が出ることがあります。胃潰瘍、逆流性食道炎、胃癌、食道癌などがあげられます。食欲が落ちた、黒色便が出る、痩せてきたなどの気になる症状があれば、御相談ください。専門施設へ御紹介いたします。
文責 院長 鳥越勝行