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健康塾通信 communication

閉塞性動脈硬化症について

閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化により動脈が閉塞し、様々な症状を起こします。

閉塞部位より末梢の血流障害により、下肢虚血が起こります。

下肢虚血がおこると、間欠性跛行、下肢冷感、安静時下肢疼痛、足趾での爪の変形がおき、重症化すると足趾・足関節以遠の潰瘍・壊疽になります。

 

典型的な症状は、間欠跛行といわれるものです。数百メートル歩くと足に痛みが起き歩けなくなり、少し休むと痛みがなくなりまた歩けるようになるということを繰り返します。

この病気は、年齢・喫煙・高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などが原因となります。特に、喫煙、糖尿病は強い因果関係があります。

有病率に関する日本での大規模な疫学調査はないですが、一般住民で1~3%、65歳以上の高齢者で3~6%、糖尿病患者で5~10%、冠動脈疾患・脳血管疾患罹患患者で10~20%、血液透析患者で10~20%と言われてます。

 

当院での診断は、まず詳細な問診をとらせてもらいます。現在治療中の病気、下肢虚血の症状などをお聞きします。その後、聴診・触診を行い、血管雑音や血管拍動を診察します。次に、足関節上腕血圧比ABIを測定します。

ABIが0.9以下または1.4以上であれば、異常と判断し、専門病院へ紹介させていただきます。

 

まずは基礎疾患となる病気のコントロールが必要です。気になる症状のある方は御相談ください。

 

文責 院長 鳥越勝行