閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が止まる、または弱くなることにより日常生活に支障をきたす疾患です。
(1)夜間の症状
いびきがうるさい。
呼吸が止まっている。
寝汗をかく。
何度もトイレに起きる。
(2)昼間の症状
呼吸が止まっている間は、酸素欠乏状態にあるため起床時に頭の重さを感じる。
全身倦怠感。
睡眠時無呼吸のため、睡眠が妨げられ、昼間に強い眠気を感じる。
睡眠時無呼吸症候群になると酸素欠乏状態に陥り、少ない酸素を全身に送るため、心臓や血管に負担がかかります。この状態が長く続くと、さまざまな生活習慣病の合併症を引き起こします。心不全患者さんでは、76%も睡眠時無呼吸症候群を合併していると言われています。
- 認知機能のリスク
交通事故、集中力・記憶力の低下、日中の眠気、うつ、作業ミス、認知障害
- 心・血管系のリスク
高血圧、糖尿病、心不全、不整脈、脳卒中
このように睡眠時無呼吸は様々な病気のリスクになります。
いびきをかくということは
いびきは、睡眠中に喉が狭くなり、空気が通る時にのどの壁が振動することで起きます。
加齢による筋力の低下、肥満により舌が重い、顎が後退している、扁桃肥大がある、などの理由で気道がふさがったり、狭くなったりします。
いびきが大きい、夜間呼吸が止まることがあるなどの症状のある方は、一度御相談ください。
文責 院長 鳥越勝行