ストレスを感じた時、皆さんのこころはどんな反応をしますか?
自分の思い通りにいかずイライラして怒りが湧いたり、上司から怒られて落ち込んだりすることはありませんか?
そんな時の、おすすめの気持ちの切り替え方は、「あー、こころの筋トレだ。」と思うことです。
上手くいかないことに対してすぐに反発して怒ったり、落ち込んだり逃げたりするのではなく、いったん受け入れることです。少しつらいと思いますが、うまくいかないものごとや、相手の怒りや思いをいったん受け入れ、少しだけ相手の気持ちを考えることを意識するだけで、自分のこころは鍛えられ、少しずつ成長します。そのうえで、自分の気持ちを押し殺すのではなく、相手に伝えようとすることもとても大事なトレーニングです。このようにこころの筋トレを続けることで、自分のことも相手のことも大切にできるようになると思います。
また、自分の思う正しさと、相手にとっての正しさは、必ずしも同じではありません。「あの人はあの人のしたいようにしただけだ」と受け止められると、心が軽くなるのではないでしょうか。
人間は誰しも、身体は成長しきると年齢とともに少しずつ老化をしていきますが、こころや精神面は一生成長を続けます。
自分と向き合うことは、つらかったり、面倒くさかったりすると思いますが、「こころの筋トレ」を意識することで、こころはどんどん深く大きく、強くなっていきます。自分と向き合い、自分を知ることで、さらに自分のことを大切な存在だと思えるようになると思います。
人生の中で、つらいことはたくさんあるとは思いますが、きっと幸せの種も足元にたくさん転がっています。
1日の終わりに、「今日あった良いことをひとつ」思い出したり、ノートに記録していったりすることもおすすめです。
こころの筋トレは、身体の筋トレと同じように、無理をしすぎると疲れてしまいます。疲れたときはゆっくりと休み、無理をしないように毎日を過ごしてくださいね。
文責 看護師 野口葉月