マインドフルネスという言葉を聞いたことはありますか?
マインドフルネススキルとは、「思考にとらわれず、事実を、今の瞬間を、あるがままに受け入れる能力のこと」です。
例えば何か嫌なことがあったとき、考えたくないのに、ふとした時にその考えがよぎり、グルグルと考えてしまうことはないでしょうか。考えたくないと思うと、逆にそればかり考えてしまうというのが、人の心です。
そんな時は、頭の中の考えと距離を置く方法が役立ちます。その方法をひとつ紹介します。
〈ボディスキャン〉
自分の意識を自分の体の各部分に向けることで、思考と距離を置く方法です。
横になりながら行うことができ、寝つきも良くなるので、寝る前に行うことがおすすめです。
全部行うと20分ほどかかりますが、まずは5分から始めましょう。
- ベッドや布団に仰向けになります。
- かかとに触れているマット、布団の感覚に集中してください。かかとと床はどのように接していますか?つま先は温かいですか?冷たいですか?
- つま先、かかと、ふくらはぎ、太もも、お尻、腰、背中、肩、首、頭と徐々に注意を向ける点を移していきます。
日ごろ私たちが寝ている間にも、内臓は24時間働いています。そんな体の一部に感謝の気持ちを伝えるように行うのも良いと思います。
これを続けることで、ぐるぐる頭の中で渦巻いている思考を切り離すことができ、リラックス効果があります。
YouTubeなどの動画サイトにも、様々な瞑想の動画があります。音声を聞きながら行うと、より分かりやすいと思います。自分に合ったものを見つけ、挑戦してみてください。
静かで、落ち着ける場所で、深呼吸をし、リラックスして行いましょう。
文責 看護師 野口葉月