脂肪肝について
飲酒歴がない脂肪性肝疾患を非アルコール性脂肪性肝疾患といいます。
さらに、非アルコール性脂肪性肝疾患は、予後良好な非アルコール性脂肪肝と、肝硬変・肝癌へと進展する非アルコール性脂肪肝炎に分けられます。
これらの肝疾患はメタボリックシンドロームによるものと言われています。
非アルコール性脂肪肝では、2型糖尿病47%,脂質異常症37%,低HDLコレステロール血症20%,高血圧約40%を合併していると報告されています。
非アルコール性脂肪肝と診断された場合は、非アルコール性脂肪肝炎を調べる必要があります。腹部エコーや血液検査で線維化マーカーを調べます。
非アルコール性脂肪肝の1~2割は非アルコール性脂肪肝炎に進展し,肝硬変や肝癌に進行すると言われています。
脂肪肝の治療としては、まず食事療法と運動療法による生活改善と減量が必要ですえ。カロリー制限、飽和脂肪酸摂取制限、糖分摂取制限しましょう。また過剰な鉄やサプリメントも控えましょう。
運動療法としては,有酸素運動とレジスタンス運動(筋トレなど)が有効です。
食事・運動療法によって十分な改善がない場合は,メタボリックシンドロームに対して薬物療法を行います。
文責 院長 鳥越勝行