長期にわたってタバコを吸っていると、いろいろな病気を生じやすくなります。特に、がん・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)・慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)は、喫煙による影響が大きく、喫煙関連三大疾患と呼ばれています。
タバコの煙には、200種類以上の有害物質が含まれており、発癌性物質は50種類以上にのぼります。その中でも代表的な、ニコチン、タール、一酸化炭素について簡単に説明します。
【ニコチン】
ニコチンには、麻薬よりも強いと言われているほどの強い依存性があります。血管を収縮させ、血液の流れを悪くする作用もあり、動脈硬化を促進させます。そのため狭心症や心筋梗塞のリスクを高めます。
【タール】
タバコのヤニの成分です。発がん性物質や、発がんを促進する物質が数十種類以上含まれています。肺がんだけでなく、様々ながんとタバコの因果関係が明らかになっています。
【一酸化炭素】
赤血球のヘモグロビンと結びついて、血液中の酸素を運ぶ機能を阻害し、酸素不足を引き起こします。また、動脈硬化も促進させる作用もあるため、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めます。
タバコの煙を吸い込むと、煙に含まれる様々な有害物質によって気道や肺が傷つき、炎症を起こしたり、肺胞が破壊されたりします。それにより、慢性的に呼吸が苦しくなる肺気腫や慢性気管支炎などの病気の原因になります。
タバコを吸わなくても、他人のタバコの煙を吸う(受動喫煙)だけで、喫煙者と同じ病気のリスクが上がります。
今タバコを吸われている方は、自分はもちろん、周りにいる大切な人のためにも、ぜひ禁煙できるといいですね。
当院では「禁煙外来」を行っています。禁煙したいけどなかなかやめられないという方は、医師、看護師がサポートいたしますので、一緒に頑張ってみませんか。お気軽にご相談ください。
文責 看護師 野口葉月