HbA1cは、糖尿病の診断、血糖コントロールの評価に用いる指標です。
基準値
HbA1c(NGSP):4.6~6.2%
HbA1cが6.5%以上、空腹時血糖値126mg/dL以上、または随時血糖値200mg/dL以上を認めれば,糖尿病と診断されます。
赤血球内のヘモグロビンが血中のブドウ糖と結合して、糖化ヘモグロビンが作られます。血糖値が高いと糖化ヘモグロビンの生成量が増加します。
このため、長期の血糖コントロールを示す指標として用いられます。
糖化ヘモグロビンの値には,直前の1カ月間の血糖値が50%,その前の1カ月間の血糖値が25%,さらに前の2カ月間の血糖値が25%関係するといわれています。
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血糖値コントロールについて
高齢の方では,サルコペニア(筋肉量・筋力の低下)も考慮し,必要以上の食事制限によるカロリー不足にならないように注意します。
食べる順番はまず野菜から食べ,良質な蛋白質や食物繊維を摂取することが重要です。
運動は,「お金がかからず1人で,いつでも,どこでもでき,継続できること」が大切です。日常生活に無理のない範囲で頑張りましょう。
低血糖は認知機能を低下させてしまうので、低血糖を起こしにくい薬を用いて、できる範囲でHbA1cを下げていきます。
文責 院長 鳥越勝行