■禁煙外来停止のお知らせ
現在メーカーによる禁煙治療薬の生産停止に伴い、禁煙外来の新規予約受付を一時停止しております。
新規受付再開時に再度お知らせいたします。
患者様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
喫煙は心臓病、脳卒中のリスクを高めます。
喫煙者はコロナウイルス感染症が重症化する報告もあります。
この機会にぜひとも禁煙しましょう。
■禁煙で減らせるリスク
・心臓の病気による死亡率 53%
・脳卒中による死亡率 52%
■禁煙によるさまざまなメリット
・3ヶ月程度で心臓発作のリスクが低下し始める
・1年程度で咳、息切れが改善
・5年程度で脳卒中のリスクが低下
・10年程度で肺癌による死亡リスクが喫煙者の半分になる
・15年で冠動脈疾患のリスクが非喫煙者と同程度になる
ニコチン依存スクリーニングテストを行いましょう。
■ニコチン依存症のスクリーニングテスト
①自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか
②禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか
③禁煙したり、本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてたまらなくなることがありましたか
④禁煙したり本数を減らしたとき、つぎのどれかがありましたか
(イライラ、神経質、落ち着かない、集中できない、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲・体重増加)
⑤④の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか
⑥重い病気に罹ったときに、タバコは悪いと分かっているのに吸うことがありましたか
⑦タバコのために自分に健康問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか
⑧タバコのために自分に精神的問題が起きていると分かっていても、吸うことがありましたか
⑨自分はタバコに依存していると感じることがありましたか
⑩タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか
当てはまる項目が5つ以上だとニコチン依存症の可能性が高いです。
ぜひ、医師に御相談ください。
■禁煙治療の進め方
・12週にわたり計5回の診療を受けます
・初回健診時に、禁煙の意思の確認、喫煙歴の聴取、ニコチン依存症の問診、身体所見などの診察、呼気一酸化炭素濃度測定、チャンピックスの説明などを行います
・禁煙開始日を決め、その1週間前からチャンピックスを開始
・以降の診療では、呼気一酸化炭素濃度測定、禁煙の状況、身体所見、チャンピックスの薬剤調整などを行います
■チャンピックスによる禁煙治療
チャンピックスとは、ニコチン受容体の部分作動薬です。
朝、夕で内服します。
効果
・禁煙による離脱症状、タバコに対する切望感を軽減します
・喫煙により得られる満足感を抑制します
■チャンピックスの副作用
・嘔気、頭痛、便秘などがあります
・嘔気、頭痛は数日で軽快することがほとんどです
■呼気一酸化炭素濃度測定とは
呼気にどれぐらい一酸化炭素が含まれているか測定します。
喫煙すると一酸化炭素濃度が上昇します。
非喫煙者では、0~7ppmですが、喫煙すると8ppm以上になります。ヘビースモーカーでは、25ppm以上になることもあります。
■費用について
・保険診療で行えます
・費用はおおよそ12週間の治療で20,000円です
・12週を越えて治療を継続する場合は自費診療になります
ぜひ、禁煙に挑戦しませんか
失敗しても、やり直せます!
文責 院長 鳥越勝行