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健康塾通信 communication

痛風について

痛風発作は,関節内に溜まった尿酸塩結晶が原因で起こる急性関節炎です。

高尿酸血症では尿酸塩沈着症を生じる可能性が高くなり,関節炎,腎障害,尿路結石などの原因となります。

高尿酸血症は,慢性腎臓病,高血圧症,脂質異常症,糖尿病などの各種生活習慣病と関連するといわれてます。痛風は男性に多く、有病率は男性の30歳以降では1%を超えているといわれ、,増加傾向です。

 

痛風関節炎の多くは急性発症で,夜間や早朝に多いといわれてます。

足の親指の付け根の関節や膝関節などに多いです。

痛風関節炎では強い痛みと関節の発赤,腫脹が認められ、歩行困難となるとなることもあります。数日〜数週間で自然軽快しますが、尿酸値をコントロールせず放置すると次第に痛風関節炎を頻発して慢性関節炎になります。

 

痛風とよく似た病気に、偽痛風があります。痛風では関節穿刺液から尿酸塩結晶が証明され,偽痛風ではピロリン酸カルシウム結晶が証明されることから鑑別できます。

 

痛風関節炎の治療

痛風関節炎では,まず非ステロイド系抗炎症薬で発作を抑えることから開始します。尿酸降下薬は関節炎が治まり2週間ほど経過してから少量より開始します。

 

高尿酸血症の治療

血清尿酸値は高くなるにしたがって痛風関節炎のリスクが高まります。まずは生活指導を行います。過食,高プリン体・高脂肪・高蛋白食嗜好,常習飲酒,運動不足などの生活習慣は高尿酸血症の原因となりますので、しっかり制限してもらいます。

痛風関節炎の既往のある患者様は、薬物治療を開始します。

現在高尿酸血症の治療目標は6.0mg/dL以下に設定されています。

 

文責 院長 鳥越勝行